2008年12月15日月曜日

熊本市東区・竹とんぼ・にんにくらーめん

= 竹とんぼ =
竹とんぼ・にんにくらーめん
 にんにくらーめん 600円

 価格の満足度:★★★☆☆
 麺の満足度 :★★★☆☆
 スープ満足度:★★★☆☆
 具の満足度 :★★☆☆☆
 総合    :★★★☆☆

 健軍のアーケードから東に少し離れた、住宅地と商業地が混在するエリアにあるお店で、自己主張が強い昨今の新興ラーメン店とは一線を画する大人の雰囲気とでもいうか(^^;、赤提灯とどこか沖縄の食堂を思わせるひっそりとした風情の懐かしさにつられ、フラリと立ち寄りました。

竹とんぼ・外観 入ってみるとご夫婦お二人で営業しているアットワームなお店で、ラーメン店というよりは大衆酒場の雰囲気が色濃く漂っていましたが、夜はもっぱら居酒屋で昼間はラーメン店として営業しているようです。もちろん昼間からビールのお伴にラーメン、という食し方も可能なようで、テーブル上の昼メニューには『ソフト・ドリンク』と『アルコール』がしっかり表示されています。

竹とんぼ・卓上メニュー メニューには、味噌、醤油、ねぎ、にんにく入りにキムチラーメンが並び、替え玉があることからしても、熊本ラーメン・トンコツ系のお店ではないようで、むしろ博多~久留米系がコンセプトなのかも。

 そんなわけで、シンプルな『ラーメン』にはこだわらず、変わりメニューの『にんにくらーめん』(卓上メニューでは『にんにく入りらーめん』)を注文してみました。

竹とんぼ・店内 登場したのは、焦がしニンニクがどっさり浮かぶ中に、軽く炒めてまだ白い色が残るニンニクが乗り、刻み青ネギと粉末ニンニクまでトッピングされた、『こりゃ~(^^;ニンニクづくしかぃ!』の元気が出そうなラーメンでしたが、麺は熊本風でも博多風でもなく、卵つなぎらしく黄色が濃い中細のストレート系の麺。食感はまずまずなのですが、ちょっとコシが柔らかい感じです。

 スーブはトンコツに味噌系でしょうか、少し塩気が強いのですが焦がしニンニクの香りと一緒に口に運ぶと、強い個性同士が微妙なバランスをとってくれるようでもあり、まとまらない味のようでもあり…で、総合は★3つということで。

所在地住所:熊本市東区若葉1丁目42-9
電話 番号:096-365-5289
営業 時間:11:30~ 閉店時刻不明
店 休 日:不明
サ イ ト:なし

熊本市西区・大雅ラーメン・ラーメン

= 大雅ラーメン =
大雅ラーメン・ラーメン
 ラーメン 609円

 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★★★
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★★★

 熊本駅から路面電車が走る通りを少し北上したところにあるお店で、駅前再開発の道路拡張工事によって6年前に建て直されたようです。市電から見ると、以前は本当に小さな店構えだったのですが、建て直されてからはそれなりの存在感がある間口になりました。

大雅ラーメン・外観
 とは言っても2階は住居部分のようですから、店舗部分は相変わらず小ぢんまりとした状態。どうやらご夫婦で切り回しておられる様子なので、これくらいがちょうどいい広さなのでしょう。

 通町から下通~サンロード新市街を抜け、新町界隈を散策したあと坪井川沿いを南下すると、城下町・熊本の真髄ともいえるエリアに入り、お寺や古い屋敷・民家が立ち並らびます。川の対岸では九州新幹線の橋桁工事が真っ盛りで、閑静だったこのエリアもそのうち静けさとは無縁なエリアになってしまうのかもしれません。

 再開発で北岡神社前に通された大通りを渡って駅に向かい、大雅ラーメンの前に到着すると、11時過ぎなのでまだ暖簾は店内に入ったまま。開店時刻を事前に調べては来なかったので、きっと11時半には開くのだろうと推測をし、駅前の二本木から春日方面を散策した後、11時半過ぎに戻ってみると軒先の照明が点灯し、暖簾も外に出されていたのでお店に入ると、本日の来客第一号?のようでした。

大雅ラーメン・店内 店内はテーブルが3卓とカウンターが8席ほど。席に着く前に元気のよさそうな女将が「どうぞ、そちら空いてますから。」とテーブル席に案内してくれたので、4人がけのテーブルを占領し、まずメニューを眺めますが、この後、藤崎宮の先まで歩いて戻ってもう一軒訪問するつもりだったので、一番シンプルな『ラーメン』にすぐ決定。

 店内の撮影を許可してくれるようお願いすると、承諾しながらも「写真写して、どうされるんですか?」と尋ねられました。ラーメンの食べ歩きをしていることを話すと、「一日に何軒くらい行くの?」と親しげな更なる問いが。「そんなに食べられないですから、2軒がいいところかな。」とお返事をすると、女将ニコッと笑って、「それくらいでいいわよ。」

 実は、食べ歩きをしていると称する人物が以前来店し、『10分ほど前に先の店で食べてきた』と注文をしたので、これで朝から何杯めかと尋ねると『4杯目』だというので、そんな無茶な食べ方をして欲しいと思わない女将は、その場で注文を断った、という事件があったそうな。さすが(^^)!

 そんな話をしているうちに、ラーメンが完成して運ばれてきました。白いスープはまるで牛乳が入っているかと思うほど見事なコロイド状態?で、一口すすると『!っ』と驚くまろやかで柔和な口当たり。トゲトゲしくなく主張も強過ぎず、塩気は絶妙な濃さで、スッとすすれてしまうのです。これまでにお目にかかった熊本ラーメンのスープに中で、一番好きかも。女将さんの言によると、他店でやるようなラードを使うことはしていないそうで、コクがありそうに見えてその実サッパリした喉越しは、そのためなのでしょう。

 麺は中太麺というくらいの太さで、しっかりコシがありながら硬すぎず、これまた絶妙な茹で加減。ストレート系の麺のパサついた感じはなく、モチッとした感じまで少しあるのです。これはきっと太さと茹で方に秘密があるのでしょう。う~ん、実に素晴らしい麺です!外観が白っぽいストレート系で満点★5つは数少ない存在ですが、これは文句なしに『じょーとー!!(^^)』

 トッピングはチャーシュー2枚、刻みキクラゲ、焼き海苔1枚、焦がしニンニクと刻み青ネギが散らしてあり、チャーシューはいいお味です。もう1枚載ってたらうれしいんだけどな~。

 お値段に9円の端数がつきますが、逆算してみると税抜き580円ちょうどということになりますから、端数を切り上げない心意気を感じされてくれます。

大雅ラーメン・店内の壁に掲げられた額 食べ始めた直後、再開発工事に携わる常連らしい作業服の皆さんが団体のご来店で、カウンター席へ移動するようにお願いされたので、快くカウンターへ移動してから女将さんとの話を聞いていたら、この地で開業して36年になるというお話でしたので、開業は1972年(昭和47年)ということになります。

 お値段とトッピングで☆が1つずつありますが、この美しく幸せな味なら総合は文句なしに満点★5つ。おいしかった~(^^)。

所在地住所:熊本市西区春日1丁目14-22
電話 番号:096-354-8755
営業 時間:月~金曜  11:00~14:00、17:00~21:30
      土・日・祝 11:00~14:00
店 休 日:なし(特別な用事がある時のみ休み)
サ イ ト:なし

2008年12月9日火曜日

【閉店】熊本市中央区・白虎・ドンこつラーメン

= 【閉店】白虎 =
白虎・ドンこつラーメン
 ドンこつラーメン 550円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★★★
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★★★

 しばらく前に訪問した『松葉軒』の近くの浄行寺交差点のすぐ近く、仕事探し通勤の帰りにしばしば立ち寄った『いきなりだご』の『わたなべ』への道沿いに、ある日見慣れぬ赤い看板が立っているのに気がついたのです。そこには「バカんごつ、ドンこつ」の文字。

白虎・外観 え?と思ってその看板の方に行くと、そこにはラーメン屋さんがあったのです。こんなところにあったっけ??と思って、見つけた当日は心の準備(何が!)ができないまま帰宅し、日を改めて訪問すると確かにそこには見紛うことなきラーメン屋。

 トンコツではなく「ドンこつ」というのが意味ありげで、ドアに書いてある開店時刻11時半ちょうどに中を覗き込むと、何だかまだ開店準備をしているようなので、数分後に改めて「もうやってますか?」とドアを押したところ、営業開始直後の一番乗りゆえ、オーナーご夫妻は虚をつかれたのか(^^;、いささか慌てて営業モードのスイッチを入れたようでした。

白虎・壁メニュー 「ドンこつ」とは何だろうかと思いながら、壁面のメニューを見ると看板商品らしい「ドンこつラーメン」以外の品数が少なそうなので、「メニューありますか?」と尋ねると、お母さん、厨房入口近くに雑誌か書類が積み上げられた山をゴソゴソと“あせくって”(ひっかき回して)、ボロボロのメニュー表を取り出すと「これが裏メニューよ」と。(え~、いきなり裏ですか(^^; )

 他に誰もお客さんがいないので、遠慮なくオーナー夫妻と話ができるのをいいことに、これまでこのあたりを何度も通っていたのに気づかなかった話から始まって話し込んでゆくと、実は以前数十メートル離れて交差点の国道に面したバス停の位置に店があったとのこと。ああ、そういえば…と確かにラーメン屋さんがあったのは思い出したので、移転の事情を尋ねると火災に遭遇してしまったそうで、最近ようやく営業を再開したのだそうです。

白虎・『ドンこつ』由来 テーブル上に置かれた解説によれば『ド!とんこつスープ』=『ドンこつスープ』だそうで、創業当時の原点に帰った味だとか。して、運ばれたる『ドンこつラーメン』の白濁したスープの味は…

 『う、うまいっ!w(゚o゚)w』

 コッテリとした外観とはうらはらにスッと切れ、ギトギトしているようでスッキリと透明感がある口当たり。後に残る感じもまったくないと言ってよく、解説に書かれた『渾身の一杯』の言葉にふさわしい出来栄えです。

 また中太の麺は実に絶妙のタイミングで湯切りされ、コシはしっかり、パサつかず、ああうまい!!好みですっ!!!!

白虎・撮影歓迎の掲示 撮影許可をいただこうと思ったら、口コミなどを意識されているのか、壁には『ラーメンの撮影OK!可愛く撮ってね』と、むしろ撮影大歓迎。お店のプログもあったりしますし、翌日には正月放送用のTV番組の取材が来るとのお話で、なかなか意欲的です。

 トッピングは、撮影OKの表示があるラーメンの絵には載っている卵がなく(^^;★一つ損しましたが、チャーシュー2片と刻
キクラゲ、焼き海苔、刻みネギというオーソドックスなスタイル。しかし、そのチャーシューもいい味でした~。

 総合は文句なし満点。大雅ラーメンと同じく、本当に幸せな味がするラーメンでした。

2012/10/24追記 以前から気になっていたのですが、看板がなくなっているので、閉店したようです。

所在地住所:【閉店しました】熊本市坪井3丁目9-24
電話 番号:096-345-4577
営業 時間:11:30~14:00、17:30~22:00(限定スープなくなり次第終了)
店 休 日:木曜
サ イ ト:なし

2008年10月15日水曜日

熊本市中央区・松葉軒・らーめん

= 松葉軒 =
松葉軒・らーめん
 らーめん 530円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★☆☆☆
 スープ満足度:★★★☆☆
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★☆☆

 藤崎八旙宮の鳥居から国道3号線を北上した、浄行寺交差点のやや手前のラーメン屋さんの看板が、以前から気になっていました。地元の麺好きの人たちの口からも名前を聞いたことがないお店ながら、その看板には堂々と『元祖 熊本ラーメン』と書かれているのです。毎日市街地へ通うバスの窓からいつも見えるので、いつか味を確かめてみようと思っていたので、近くのカバン修理店に用事があったついでに、立ち寄ってみることにしました。

松葉軒・外観 一時間ほど前、熊本駅前近くの『大雅ラーメン』でラーメンを食べた後、古い街並みを探索しながら歩いての到着だったので、カロリー消費と消化が進み、胃袋はすでに準備OK(^^)。ためらうことなく、熊本ラーメンというより中華そばを思わせる看板の下にある暖簾をくぐりました。

 古い木造の店内は、いかにも年季を感じさせてくれる大衆食堂風。なんだか沖縄の食堂のような懐かしい雰囲気も漂ってきます。松葉軒・店内大雅ラーメンで4人がけテーブルを一人で占拠していたら食べている途中で席移動を余儀なくされたのを教訓に、今回は2人がけテーブルに陣取ったところ、女将さんが「空いてますから、こっちへどうぞ。」と、手待ちの旦那さんが新聞を読んでいた4人がけの方に案内してくれ、旦那は奥の厨房に入ってゆきました。

 品数は多く定食類もあり、変わったところでは『ギョーザ入りラーメン』もありましたが、昼の2杯目ですからシンプルな『らーめん』にしました。テーブル上のメニューには、わざわざ『普通の』と形容した『普通のラーメン』と書かれていました(^^;

松葉軒・壁のメニュー ご夫婦がゆっくりとしたペースで調理をしている間に、他のお客さんが2人続けて入ってきて、さらにその後、常連さんらしい方は、私が気づかなかった厨房周辺のカウンター席に入ったので、流行っている感じではあります。常連さんと旦那さんは親しそうに話をしていましたが、『らーめん』はなかなか来ません(^^;

 ようやく運ばれてきた『らーめん』のスープをまず一口。豚骨ベースの白褐色に濁ったスープは、やや調味料的な風味が混じるものの、ある程度のコクは感じられるます。コッテリとした感じではなくサラリとした感じでしょうか。かといって大雅ラーメンのようなまろやかさで勝負するタイプでもないようです。食後には、やや後残りがするようです。

松葉軒・厨房 麺は『元祖』の熊本ラーメンとしては、他店とはちょっと違い、黄色味の強い中華そば的な色です。つなぎに卵を使うのかツルツルとした中太麺は縮れではなく、ストレートに近いもの。熊本のラーメンとしては異色の食感だと思います。少し調理時間が長めだったのか、このタイプの麺なら、強靭なコシと粘りの食感を期待するのですが、かなりコシが弱い感じがして減点です。

 トッピングは、チャーシューというより豚バラ肉の薄切りを煮たような感じのものが5片で、このお値段としては量的な満足感があります。但し味はもう少し深みが欲しいと感じました。それから刻みキクラゲに焼き海苔1枚、刻みネギが散らしてあります。焦がしニンニクとスリゴマを、後からお好みで加えることができるよう、別容器に出てきます。ゴマはプラスチックのゴマスリ器を自分で回すのですが、口は蓋で閉まっているので、蓋を外すのを忘れないように(^^;

 さて、これが元祖の熊本ラーメンだとすれば、現在の熊本ラーメンはずいぶん異なった方向で花開いている感じがします。あるいは、松葉軒の熊本ラーメンは別系統と考えた方がいいのかもしれません。これはこれでおいしいながらも、麺のコシが弱めなのとスープの後残りが気になって、総合は★3つでした。

 530円というお値段はとてもリーズナブルで、うれしいです。

所在地住所:熊本市中央区妙体寺町5-14
電話 番号:096-343-7767
営業 時間:11:00~23:00
店 休 日:無休?
サ イ ト:なし

2008年10月10日金曜日

熊本市北区・大黒ラーメン・ラーメン

= 大黒ラーメン =
熊本市・大黒ラーメン・ラーメン
 ラーメン 600円

 価格の満足度:★★★☆☆
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★★☆
 具の満足度 :★★★☆☆
 総合    :★★★★☆

 半額に惹かれて予定外で入った山水亭を後にし、いよいよラーメン2杯分のカロリーを消費すべく、北へ向かって歩き始めました。上通~並木坂~坪井~京町本丁経由で、県道303号線(旧・国道3号線)の熊本大学付属中学前に上ります。

 ここから、大黒ラーメンがある高平まで、バスで通過すれば5分ほどの距離の道路沿いには、古い個人商店がまだまだ健在で、あちこち寄り道したくなります。まあ、寄り道はまた別の機会ということでひたすら歩き続け、山水亭から30分少々で大黒ラーメンに到着しました。

熊本市・大黒ラーメン・外観 大黒ラーメンは以前は狭いお店だったのですが、人気店であったことに加え出前までやっていたので、店の外まで行列をする順番待ちがお昼時には普通だったのですが、数年前に店舗を建て替えて広くなったのでキャパシティが増えました。

熊本市・大黒ラーメン・卓上メニュー また今回の訪店中、出前をやっているような雰囲気ではありませんでしたのでやめたのでしょうが、それでも私の後に入ったご家族は、順番を待っていました。タイミングよくカウンターの一番端の席は空いた直後で、私は待たずに座ることができましたが。

 4キロ弱を歩いてルーロー麺は消化されてきていたものの、2杯の豚骨コッテリ系ラーメンを食べればハイ・カロリー間違いなしなので、ここはオーソドックスでシンプルな『ラーメン』を迷わず注文しました。

熊本市・大黒ラーメン・店内壁面の色紙 お店の壁には一面、新旧取り混ぜてサイン入り色紙がビッシリと貼り出されています。著名スポーツ選手やTVタレントなど、県外からこちらを目指してやって来るという意味では、二本木の『黒亭』と双璧をなすお店と言っていいのかも。

 シンプルな『ラーメン』は、麺は熊本ラーメンとしては標準的な中太麺(ということにしましょう)。硬麺好きの私としてもうれしいコシの強さがあって、とてもいい食感です。ストレート系の麺はモソモソ感が伴いがちですが、そんな感じもせずにすんなりと胃の腑に落ちてゆきます(^^)。

 スープはコッテリの豚骨系で好み…のはずですが、う~む、塩気が強過ぎます。歩いてかなり汗をかいた後ですから、多少の塩分の濃さはむしろ“いい感じ”のはずなのですが、そうではなく、塩辛さが先に浮き出して感じられ、せっかくのスープがもったいない。

 トッピングは、大きめながらかなり薄いチャーシューが2枚、刻みキクラゲ、焼き海苔1片に、刻み青ネギが散らしてあるのですが、やや割高感があるようです。また、卵は欲しいという場合は半熟玉子1個分がオプションになります。『半熟玉子入りラーメン』という品もありますが、この800円と、ラーメン600円+半熟玉子100円=700円との違いは、わかりません。

 なお、珍しく割り箸と普通の丸箸が両方置かれていましたので、丸箸を使いました。

 このお店のオーナーの若奥さん、著名な女優の誰かに雰囲気がとてもよく似ている気がしているのですが、ワタクシ、そちら方面には極めて疎いもので(^^;、どなただったか思い出せません(^^;

所在地住所:熊本市北区高平1丁目1-14
電話 番号:096-352-7418
営業 時間:11:00~22:00
店 休 日:木曜(祝祭日は営業)
サ イ ト:なし

熊本市中央区・山水亭・ルーロー麺

= 山水亭 =
熊本市・山水亭・ルーロー麺
 ルーロー麺
 新装1周年記念半額で390円


 価格の満足度:★★★☆☆(倍価格換算)
 麺の満足度 :★★★☆☆
 スープ満足度:★★★☆☆
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★☆☆

 久しぶりに熊本ラーメンを味わうので、すでに訪問したお店は素通りするつもりでしたが、通りかかった山水亭、ちょうどこの日は新装開店1周年のため、ベスト6限定の半額メニューと大きな貼り紙が看板に貼付けられていたので、ついフラフラと引き込まれるようにお店に入りました。

熊本市・山水亭・店頭の半額ポスター 店内を見廻すと、開店10分後くらいでお客さんはカウンターの2人だけ、テーブル席にはまだ誰もいませんが、一人であることを告げるとカウンター席に案内してくれました。きっとお昼時には大混雑することでしょう。

 限定の『ベスト6』メニューに『ルーロー麺』という品があったので、店員さんにどんなものかと尋ねると、「普通のトッピングを全部外して、豚肉の角煮を載せているんです。」とのこと。『軟骨ラーメン』も沖縄の軟骨そばを髣髴とさせてくれ、どちらにしようかとしばらく迷ったのですが、ルーロー麺を注文しました。

 そうしているうち、早くも次々にお客さんが入ってきます。カウンター正面横の壁に貼り出されていた手書きポスター撮影の了解をいただき、まず半額メニューから撮影しているうち、手書きポスターの前にもお客さんが一人陣取って、結局カメラを向けるわけにいかなくなってしまいました。

熊本市・山水亭・店内の半額限定メニュー トッピングが角煮と聞いたので、『ルーロー麺』は桂花ラーメンの『太肉麺』のような感じかと想像していたところ、間もなく運ばれてきた麺の上のトッピングは、どちらかといえば三枚肉そばのそれに近く、厚さ数ミリのバラ肉(本土では皮付のバラ肉=三枚肉には、通常まずお目にかかれない(;_;) )が数片、中央部に山盛りになっていました。それから煮込まれた長ネギでしょうか、トロッとした状態でバラ肉片に絡まっています。

 まずスープを口に運んで感じたのは、味噌汁と見紛うほどの色でトロッとした豚骨ダシは、コクがある反面、ミリンか砂糖系の甘さが強めで、それが口に残る感じがしたこと。ラーメンのスープとしてはちょっと甘過ぎる気がしました。5月の『山水亭ラーメン』はスープにこんな甘さは感じなかったはず。

 細麺は、最初の食感はいいんですが、すぐ軟化し始めてコシの抜け方はやはり早いです。硬麺で注文すればよかったと書いた、『山水亭ラーメン』の食後感を、うかつにも思い出せませんでした。

 トッピングの角煮ですが、柔らかく煮込まれているのはいいのですが、こちらも甘さがちょっと…(;_;)でした。全体に甘い感じに支配され、味の引き締まった感じが損なわれている気がして、総合は★3つでした。

 支払の時に、以前は入口上に書かれていた『さんすいていのさんすいっていろんないいことがあつまってくるっていういみってせんせんだいのじいちゃんがいいよった』という文字が最近消されたことを尋ねたら、「ああ、あれでしょ~(^^;」とだけお返事があり、消された理由はわかりませんでした。

 それから、新装1周年のこの日の限り、先着40人にラーメン2食入りのお土産パック(市価500円!)のプレゼントをしていたそうで、3人目の私もいただきました(^^)。

所在地住所:熊本市中央区上通町6-18
電話 番号:096-325-1800
営業 時間:11:00~21:00
店 休 日:火曜
サ イ ト:http://www.sansui-tei.com/

2008年7月14日月曜日

熊本市中央区・ちりめん亭 熊本下通1丁目店・中華そば

= ちりめん亭・熊本下通1丁目店 =
ちりめん亭 熊本下通1丁目店・中華そば(玉子乗せ)
 中華そば
(玉子乗せ) 600円


 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★☆
 スープ満足度:★★★★☆
 具の満足度 :★★★★★
 総合    :★★★★☆

 関東方面が本拠の『ちりめん亭』の熊本のお店です。下通りのダイエー角から西に曲がって少し進んだ飲食店街の並びにあります。中心部のラーメン屋さんの中としては異色の、醤油ベースの『中華そば』にほぼ特化したお店です。

ちりめん亭 熊本下通1丁目店・外観 全国チェーン店のフランチャイズ店としてやっているわけですから、熊本ラーメンのお店でないのは当然と言えば当然かもしれませんが、トンコツスープのメニューもあります。

 11時半の開店直後で、まだお客さんは誰もいません。カウンターのオーナーに写真撮影のお許しをいただいたのをきっかけに、食事中もずっとおしゃべりを楽しむことができました。

 沖縄仕立てのかりゆしウェアを着てリュック姿だったので、旅行者だと思ったらしく、「どこがスタートですか?」と尋ねられ、ついつい沖縄そばの話まで入り込んでしまいました(^^;。

ちりめん亭 熊本下通1丁目店・店内 かつて公正取引委員会から、『そば粉が含まれていないのに“そば”と名乗るのは、消費者に誤解を与える』と、沖縄そばが『そば』の文字を使うことにクレームがつき、伝統的で定着している名称であると請願して、ようやく認められた歴史があるのですが、『中華そば』にはそんな苦難の歴史がないわけで、同じ『そば』なのにどうしてなんだろうと、中華そばの由来を聞いてみたのですが、「東京で醤油ラーメンのことを中華そばと呼ぶみたいですね。」ということでした。

 『そば』の文字の扱いひとつを取っても、東京で定着した呼び方はOK、地方のはダメっていう、やっぱり東京中心の考え方なんだろうか…と、ふと思ったりしたのでしたが。

ちりめん亭 熊本下通1丁目店・壁面の写真入りメニュー 写真入りのメニューには、その『中華そば』が味の原点である由が書かれていたので、原点に敬意を表して『中華そば』に半熟玉子が乗った一品を注文すると、まだ客が一人だけということもあって、アッという間に出来上がりました。

 さて、原点の醤油味のスープは、鶏ガラのダシがベースで、魚系のダシは入らないようです。『ちりめん亭』は『モスバーガー』が子会社を作ってチェーン展開をしており、スープもどこかの工場で一括して製造されるのだそうです。ただ、こちら熊本の『ちりめん亭』のオーナーは、東京の本部標準(?)よりも薄めのスープにしているそうです。

ちりめん亭 熊本下通1丁目店・店内カウンター席 これには私も同意(^^)。特に若い調理人が厨房にいると塩分が濃過ぎたり、味が濃過ぎたりする傾向があると感じる…と話すと、東京の醤油ラーメンのスープは色が黒っぽく、塩分が強めで飲み干せない…と、嘆いていました。

 さてそのスープは、塩分ほどほどの濃さでバッチリ、とても懐かしい風味です。ただ、本部工場一括製造なだけに、個性的というタイプではなく無難にまとまったものでした。お話しでは、ラーメンのチェーン店でもお店によって味が違うということは、普通にあるようです。そういう事例では有名な沖縄そばの『我部祖河食堂』を、つい思い出しました(^^;。スープが食後口にまとわりついて感じはなく、スッキリと切れてゆきます。本当はそれで十分なんですが、どうしても醤油ベースの味はもう少し深みが欲しいな、と感じてしまうのでした。

ちりめん亭 熊本下通1丁目店・入口の立看板メニュー 麺は透明感があって縮れが入った(だから『ちりめん亭』なんでしょうね)、かなり細めの麺です。φ1.5ミリくらいでしょうか。ツルツルっとしつつもシコシコとして、食感はいいです。もう少し太かったら、幸せな麺満点★5つだったんですが(^^;、細身の分だけ点数もやせ細って、麺は★4つ。

 トッピングはやや小さめのチャーシュー2片に、メンマが4本に、焼き海苔1枚と刻み白ネギ、が500円中華そばの標準で。ここに+100円のオプションで、半身の半熟玉子が2つつまり玉子1個分が乗ります。トッピングはお値打ち感があります。

 コッテリ系トンコツラーメンの牙城である熊本に乗り込んで、なかなか見事な味は、総合で★4つになりました。

所在地住所:熊本市中央区下通1丁目4-5
電話 番号:096-324-8868
営業 時間:11:30~14:00、18:00~翌 2:00
店 休 日:なし
サ イ ト:http://www.tomos.co.jp/shop/2219.html

2008年7月9日水曜日

熊本市西区・黒亭・もやしラーメン

= 黒亭 =
黒亭・もやしラーメン
 もやしラーメン 590円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★★★☆
 スープ満足度:★★★★☆
 具の満足度 :★★★★★
 総合    :★★★★★

 熊本ラーメンのお店としてはかなり有名な老舗で、熊本駅から市電の停留所1つだけ南の『二本木』から、東の白川堤防の方に入ったエリアにあるラーメン屋です。JR熊本駅から徒歩で行ってもあまり気にならない(感じ方に個人差はありますが)距離かもしれません。

黒亭・外観 久しぶりにお店に行って驚いたのは、以前の古い店舗がすっかり新しく立て替えられていたことでした。平日でもひっきりなしにお客さんがやってきて順番待ちになるくらいですから、お店が大きくなるのは自然な成り行きでしょう。

黒亭・厨房 しかし、お店に入ってうれしかったのは、厨房は昔からの姿そのままに保たれ、主人が奥でゆっくりとチャーシューを仕込み、厨房とテーブルは5人の女性が切り回している、以前のお店と変わらない雰囲気だったことでした。

 こってり系トンコツダシのお店ですから、ラーメンではなく値頃感がある『もやしラーメン』を注文するすることにしました。こちらのお店でも、ラーメン屋のトラッドなスタイルで、茹で上げる麺は木蓋の上に乗せて分量を調整し、蓋の上を滑らせるように熱湯に投入していますが、一人前ずつ水切りザルに入れるのではなく、茹で上がった麺を目分量で均等に分けています。

 1杯分の分量を取り分ける長年の勘にそう狂いはないだろうと思いますが、4杯分の麺を一度に茹でて丼に取り分けたあと、最後の1杯分に不足が生じて、麺を数本ずつ丼から丼に移しているのを見ると、ほんとに分量は均等なんだろうかと、ちょっと心配になりました(^^;。

 店内の壁には、なぜかドイツの哲学者ニーチェの言葉が額に入って掲示されています。

黒亭・ニーチェの言葉 『鋭くて柔和、粗野で繊細/慣れていて珍らか、汚れて純潔/愚者と賢者の密会。/ぼくはこうしたすべてであり、/そうありたい。/鳩であって同時に蛇であり/豚でありたい』

 うーーむ・・・。熊本ラーメンと哲学。どういう関係なのでしょう。(お店のサイトに、由来が記載されています。)

黒亭・壁面のメニュー札 さてさて哲学の麺は熊本ラーメンらしく、白っぽいストレート系の中太麺。シコッとしたコシがあってモソモソした感じはありません。よく『打ち込んだ』麺なのでしょう。いい麺です。…が(^^;個人的にはやっぱり、粘りっ気のあるモチッとした麺が好きだなぁ…(^^;

 スープはこってりとしたトンコツ系、コラーゲン的なベタッというか粘りっこい感じがあって、それだけではなく僅かに食後の口に残って後を引く感じがあります。これが熊本トンコツの特徴といえば特徴なのですが、調味料の影響もあるように感じます。炒めて焦がした刻みニンニクと色がついた油が浮いて、風味がいいです。

黒亭・店内カウンター席 トッピングは大きめのチャーシューが3枚。今まで食べた熊本ラーメンでは一番の迫力でしょう(^^)。それから茹でモヤシと定番の刻みキクラゲ、刻み青ネギ、焼き海苔が1枚で、このお値段なら非常にボリューム感がありますね。

 麺が個人的好みで★1つ減、スープも後の残りで★1つ減になったものの、総合では★5つの満点でした。

所在地住所:熊本市西区二本木2丁目1-23
電話 番号:096-352-1648
営業 時間:10:30~20:30
店 休 日:第1・3木曜
サ イ ト:http://kokutei.com/

2008年6月17日火曜日

【移転】熊本市中央区・天和・ラーメン

= 天和 =
天和・ラーメン
 ラーメン  600円

 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★★☆
 具の満足度 :★★★★★
 総合    :★★★★☆

 サンロード新市街のアーケード街から少し南に入ったところにある、目立たない小さなお店ですが、『限定200食』という窓の貼り紙と、『手作り ラーメン』の看板を目にしては、黙って通り過ぎるわけにはまいりません(^^;。

天和・外観 『限定200食』の貼り紙がされたドア横の窓は、大きなエアコン室外機で隠れて見えにくいのですが、製麺場になっているようで、ドアを押してお店に入ると、すぐ右側にはかなり使い込まれた製麺機が鎮座しています。これは確かに自家製麺!

天和・壁面の色紙 驚いたのは、このお店の壁面にもビッシリとサイン入り色紙が貼られていたことで、熊本に住み着いて10数年になるのに、これまでついぞ知らなかった人気店のようです。

天和・店内壁面のメニュー メニューは『ラーメン』『ラーメン定食』『おにぎり』『ビール』といたってシンプル。ラーメン一本勝負と言ってもいいのでしょう。まるで『アサヒ食堂』(沖縄そば)のようです(^^)。

 製麺機と店内の撮影許可をいただいたあと、厨房で麺を茹で上げるところをじっと見ていると、木の大蓋の上に一人前の麺をほぐして乗せ、それを煮えたぎったお湯の中に「サッ」とスライドさせて投入するのは、あちこちのラーメン屋さんでよく見る光景ですが、何かそうする理由があるのでしょうか。

天和・製麺機 さて登場したラーメンです。麺は透明感があって非常にコシが強いモチッとした感じです。何だかパスタのようでもあり、牧志の『美ら花』や首里の『ほりかわ』の沖縄そばのようでもあり、熊本ラーメンとしては極めて異質な部類でしょう。異質といっても非常に完成度が高い麺で、このタイプは大好きです。麺満点(^^)!

 スープはトンコツがベースのあっさりとした上品な感じで、これでもかっ!と迫る若手ラーメン屋さんのタイプではなく、おとなの味です。

天和・店内 トッピングのチャーシューはよく煮込まれて、独特の柔らかい仕上がりになっているもの3枚に、刻みキクラゲ、刻みネギ、それから小さめの焼き海苔1枚で、自家製麺でこのお値段なら、大変リーズナブルではないでしょうか。

 唯一残念なことに…というより、私としては顔から血の気が引いたと言ってもいいのは、厨房の大将、できあがったラーメンにコショウをパパッと振り掛けてしまったこと(;_;)

 ラーメンに白コショウ粉を振るのは私は大嫌い。沖縄そばに紅ショウガが最初からトッピングされて出させるのも好きではありませんが、それ以上に、ラーメンとして完成された全体の調和をたった一振りで破壊してしまうラーメンにコショウは苦手…というか、大嫌い。これだけで、総合とスープ満足度★1つ減になりました。

 ラーメンとしての完成度が実に高いだけに、非常に残念なコショウでした。

2013/11/12 追記:移転したそうです。

所在地住所:熊本市中央区新市街11-7
電話 番号:096-322-6926<br /> 営業 時間:12:00~翌 2:00
店 休 日:月曜

移転先住所:熊本市中央区九品寺5丁目15-5-103 (ネット情報による。現地は未確認。)
新電話番号:096-362-1237 (ネット情報による。)
新営業時間:12:00~24:00  (ネット情報による。)
サ イ ト:なし

2008年6月12日木曜日

【閉店】 熊本市北区・元帥・ラーメン(熊本麺)

2017/2/20追記:2016年11月頃に閉店しました。

= 元帥 =
元帥・ラーメン(熊本麺:ストレート・中太麺)
 ラーメン
(熊本麺) 650円


 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★☆
 スープ満足度:★★★★★
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★★★

元帥・外観 熊本ラーメンの食べあるきを始めて以来、初の郊外進出(^^;です。熊本市北部、国道3号線清水バイパスから国道387号線清水バイパスが分岐する交差点近くにあるお店で、一日限定120食。『元帥ラーメン食わずして熊本ラーメンは語れない』と豪語する自信たっぷりの看板が、外壁に出ています。(注:2013/11現在、『替玉何杯食べても50円』の看板に変わっています。)

元帥・店内カウンター席 午前中に市内での用事を済ませて、約8キロの道のりを歩いて帰宅する途中、ちょうど開店直後の11時35分頃にお店に到着。テーブル3卓とカウンター10席ほどのお店ですが、開店直後でまだお客さんは少なかったので、一人でテーブル1卓を占領して店内を見廻します。

 6月とはいえ陽射しが強く汗ばんだ身体に、熱いラーメンはこたえそうですが、店内の冷房で汗がひくのを待ちながら、厨房の大将に写真を撮っていいかと尋ねると、「私以外だったら、どこ写してもいいよ!(^^)」と、威勢のいい返事が帰ってきました。

元帥・店内壁面のメニュー 店内壁のメニューだけがいやに新しい感じだったのは、最近お値段を改訂したのでしょうか。ところで麺は3種類。ストレート・中太の『熊本麺』、ストレート・極細の『博多麺』、卵ちぢれ・太麺の『全国麺』から選べて、おまけに本日のサービス品『博多麺』は500円だったのですが、ここは熊本、単品で熊本麺のラーメンを注文することにしました。

 すぐ登場した熊本麺のラーメン、そのとおりストレートの中太麺にはしっかりコシがあって、外観は白っぽい感じもありますがパサつくような感じはせず、いい感じです。もう少し太かったらいいのになぁ…(^^;。

元帥・店内壁面の色紙 熊本市長の名も見える ダシはこってり感のある白く濁ったトンコツベースで、コクがあっていい味です。これまで食べ歩いた熊本のラーメンには、塩分強めのところが結構多かったのですが、こちらはほどよい塩味。後に残る感じもほとんどなく、こってりなのにスッキリと切れます。

 トッピングは、スイートコーンが入るのが珍しいです。札幌ラーメンならさほど珍しくありませんが、熊本ラーメン食べ歩きでは初体験。チャーシューは大きめが2片、刻みキクラゲに刻みネギもたっぷりと入り、焼き海苔が1枚。このお値段としてはなかなか健闘しているのではないでしょうか。

 というわけで、さすがに豪語するだけのことがある自信作のラーメンは、総合満点★5つ。

所在地住所:熊本市北区山室5丁目5-11
電話 番号:096-346-7074
営業 時間:11:30~14:30、18:00~スープ切れまで
店 休 日:月曜
サ イ ト:なし

2008年6月10日火曜日

熊本市中央区・こむらさき 上通中央店・王様ラーメン

= こむらさき・上通中央店 =
こむらさき 上通中央店・王様ラーメン
 王様ラーメン  560円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★★★☆
 スープ満足度:★★★★★
 具の満足度 :★★★★★
 総合    :★★★★★

 毎週火曜日の午後は、熊本大学の授業開放を受講するので、再就職支援会社を訪れるかたわらラーメン屋探訪を続けているのですが、熊本市内中心部のラーメン屋では火曜が定休日というお店が多いのです。

こむらさき 上通中央店・外観 実は、地元で圧倒的な支持を誇っている『鶴屋百貨店』は、現在正月を除けば年中無休状態で営業をしているものの、以前は火曜日を定休日にしていたことの名残りのようで、鶴屋が休みで人通りが減る日には店を開けない…という説もあるのですが、真相はわかりません。

 この日最初は、熊本電鉄藤崎宮駅の近くに若い皆さんが立ち上げた比較的新しいラーメン屋さんを訪れるつもりだったのですが、そのお店も火曜日が定休日という地域の伝統的商習慣をよくお守りのようで(^^;、お店を訪れると休みだったのでした。

こむらさき 上通中央店・店内 そこで足をスイッチしたのが『こむらさき』。何度も訪れたことがあって味はお馴染みですが、改めての訪問です。お昼時とあって近くにお勤めの方で一杯…と思いきや、高校生らしき団体さんが5つある大テーブルのうち4つを占領していたので、カウンターに陣取りました。

こむらさき 上通中央店・メニュー こちらでの私の定番は『王様ラーメン』。少々以前に『王様ゲーム』とかいう罰ゲームが流行った(今でもやってるのかな??)時期がありましたが、当店の『王様ラーメン』は何の関係もありません。今回ももちろん注文は『王様ラーメン』です。

こむらさき 上通中央店・店内カウンター席上の色紙 配膳をするカウンターのすぐ隣の席で、厨房の店主の姿がよく見えますが、いつもと同じように職人気質そのままの表情で、淡々と麺を茹で上げてはお弟子さんが準備した丼に入れ、黙々と箸でほぐしてゆきます。

 実に好きですね~、店主が醸し出してくれるこの大人の雰囲気。

 なぜか版で押したように、タオルを頭に巻いて黒系のTシャツを着ている若い店員さんが、やたら空中高くまで麺を掲げては、わざとらしいパフォーマンスで湯切りをするよりか、この淡々と……が、私はよほど好みです。

こむらさき 上通中央店・壁面のメニュー掲示 さあ、来ました。まずスープ。豚骨はもちろんですが、他店のような脂ギラギラ感・味コッテリ感や塩辛さは全く感じられないと言っても良く上品であり、感じ方によっては繊細ですらあるこのスーブは、自己主張しすぎることなく、あくまで主役の麺の名脇役に徹したとてもいい味です。

 それから麺は中太麺というのか中細麺というのか、熊本ラーメンとしては標準的な直径2ミリほどの白っぽいストレート系ですが、パサついた感じは少なく、コシの強さも残したものです。私の好みとしては僅かに柔らかサイドだったのですが、でも完成度が高い麺だと思います。

こむらさき 上通中央店・店内 トッピングは、茹でモヤシ、刻みキクラゲ、刻みメンマに、やや小柄の薄切りながらもチャーシューが5切れも入ってしました。それから最後にパパッと振り掛けてくれる焦がしニンニクも実にいいです。

 麺の僅かな柔らかさに、あえて☆を1つつけることもないのかもしれませんが、今回はこれまででは最高評価の総合★5つになりました。

所在地住所:熊本市中央区上通町8-16
電話 番号:096-325-8972
営業 時間:11:00~21:30
店 休 日:月曜
サ イ ト:http://www.komurasaki.com/