2013年12月23日月曜日

菊池郡菊陽町・モヒカンらーめん味壱家・モヒカンらーめん

モヒカンらーめん味壱家・モヒカンらーめん = モヒカンらーめん 味壱家 =

 「モヒカンらーめん」 600円

 価格の満足度:★★★☆☆
 麺の満足度 :★★★☆☆
 スープ満足度:★★★★☆
 具の満足度 :★★☆☆☆
 総合    :★★★☆☆

 初めての熊本市外の店の訪問です。・・・・といっても、ほとんどそんな認識はないまま、気がつけば熊本市を出てしまっている武蔵ヶ丘エリア、休日はいつも道路が大渋滞です。その原因は『光の森』。広島発祥の『ゆめタウン』が中核商業施設になっている光の森地区は、郊外に突如出現した新しい街ですが、その一角に11月22日にオープンしたのが、久留米からやってきた『モヒカンらーめん 味壱家』。お店のカードには「モヒカンらーめん」と記載されているので、屋号はその表記に従うことにします。

味壱家(モヒカン) 外観 お店は、「武蔵中央通り」を挟んで熊本北郵便局の向かいにありますが、実はこの場所には、少なくとも今年の春先までは『桂花ラーメン』が営業していました。閉店してしばらく時間が過ぎた先日、なにやら派手な看板のラーメン屋が開業していたのに気づき、訪問とあいなったわけです。

 訪れてみると、お店の構造も雰囲気もガラリと変わっていました。巨大で赤い看板にはなぜか「久留米試験場駅前」の文字。久留米ラーメン系のお店のようです。ちなみに、久留米試験場駅は西鉄大牟田線に実在する駅で、iPhoneのパチンコガンダム駅みたいな間違いではなさそうです(^^;

 店内入口に置かれた券売機はセットメニューが一番上の列に並び、押しボタンの大きさも変わらないので、つい押してしまいそうですが、じっくり選んで看板メニューらしき「モヒカンらーめん」にしました。それにしても、看板の派手さとネーミングには、オジさんはかなり引いてしまうのですが、そんな雰囲気にはお構いなく、元気一杯の店員さんたちの声が響き、券売機でチケット購入ボタンを押した瞬間、「麺の硬さはどうされますか?」ってフライング寸前。もろろん硬めでお願いしましたが。

 さらに「辛い薬味は載せますか」とたたみかけてくるので、「いらない。」 初めてのラーメンで本来の味がわからなくなってしまうので、お断りしました。(薬味が載せられて完結してこそ本来の味、という考え方もあるでしょうけど・・)

味壱家(モヒカン) 店内 店内には、カウンターに先客3名と、死角で見通せない奥のテーブル席に何名かいたようですが、すでにグラスが置かれていたカウンター席への先導・ご案内でした。眼前の厨房にはまさしく“モヒカン・カット”姿のおにいさんが一人。笑顔で「こんにちは!」と元気な挨拶です。『モヒカン』の従業員の皆さん、笑顔と元気さがとてもいい感じです。

 厨房では別の店員さんが、少し深さがある径20センチほどの鉄鍋?を並べ、次々に油を注入していましたが、カウンター上に置かれたメニューを改めて眺めると、餃子のほかに、焼きおにぎりのような円形に整形されて鉄鍋で焼かれた『とんこつ飯』というサイドメニューがありました。炭水化物取り過ぎないように、こちらはパス・・・とか言いつつ、替玉を食べたんですが。その替玉には『焼き替玉』という変わった一品もありました。

味壱家(モヒカン) メニュー 5分ほどの待ち時間で、いよいよ『モヒカンラーメン』が眼前に。ソーキそばのように存在感のある肉塊が載っているわけではないラーメンとはいえ、多めのスープに刻み青ネギと刻みキクラゲが浮かんだだけに見えたので、『あれ?チャーシューとか、なしですか?』と思ったら、極薄切りのチャーシュー2枚は、同じような色彩の豚骨スープの白褐色が保護色になり、老眼進行中の眼では判別しにくくなっていたのでした。そんなわけで、いささか寂しい感じの外観に仕上がった具の満足度は★2つ。

 麺はかなりの細めのストレート系。長浜ラーメンと似た感じがします。硬めに仕上げてもらったので食感はいいのですが、麺の茹で方と湯切りの仕方のどこかに?課題がありそうで、細めの麺同士が絡み合い箸でつまみあげると塊のまま持ち上がって来るので、何度も丼に戻してほぐそうとしましたが、そう簡単には適量になってくれず、仕方なく大きめの麺塊を口に入れて噛み切りました。何となく口にフィットしなかった細めの麺は、★3つ。

味壱家(モヒカン) メニュー 久留米ラーメンは熊本ラーメンのルーツにあたるようで、かの桂花ラーメンや味千ラーメン(近年、経営不振に陥った桂花は味千の支援を受けてますが)の創業者たちも久留米ラーメンに学んだとのこと。しかし今や、熊本ラーメンは独自の世界を構築しています。白濁した豚骨スープは共通項なので、焦がしニンニク味のマー油が加われば、熊本ラーメン的になるスープかもしれません。そのスープはあっさり系ながら、甘味のような雑味の混じりは感じられず、塩分が強すぎることもなくいい味わいで★4つ。

 屋号や派手な看板が連想させる個性派ラーメンではなく、むしろおとなしく目立たない素朴なラーメンという感じがして、モヒカンと呼ぶにはパンチ不足・・・と感じたのは、薬味を省いてしまったせいかも。価格は内容相応で★3つ、個性を醸し出す決め手だったはずの辛い薬味抜きで食しての評価は、お店と『モヒカンらーめん』に礼を失するとは思いつつ、結果的には「フツー」の域を抜けない感じがして、総合では★3つでした。

所在地住所:菊池郡菊陽町光の森2丁目7-6
電話 番号:096-234-7089
営業 時間:11:30~ 0:00
店 休 日:月曜(月曜が祝日の場合は翌火曜)
サ イ ト:http://mohikan-ramen.com