2008年12月15日月曜日

熊本市東区・竹とんぼ・にんにくらーめん

= 竹とんぼ =
竹とんぼ・にんにくらーめん
 にんにくらーめん 600円

 価格の満足度:★★★☆☆
 麺の満足度 :★★★☆☆
 スープ満足度:★★★☆☆
 具の満足度 :★★☆☆☆
 総合    :★★★☆☆

 健軍のアーケードから東に少し離れた、住宅地と商業地が混在するエリアにあるお店で、自己主張が強い昨今の新興ラーメン店とは一線を画する大人の雰囲気とでもいうか(^^;、赤提灯とどこか沖縄の食堂を思わせるひっそりとした風情の懐かしさにつられ、フラリと立ち寄りました。

竹とんぼ・外観 入ってみるとご夫婦お二人で営業しているアットワームなお店で、ラーメン店というよりは大衆酒場の雰囲気が色濃く漂っていましたが、夜はもっぱら居酒屋で昼間はラーメン店として営業しているようです。もちろん昼間からビールのお伴にラーメン、という食し方も可能なようで、テーブル上の昼メニューには『ソフト・ドリンク』と『アルコール』がしっかり表示されています。

竹とんぼ・卓上メニュー メニューには、味噌、醤油、ねぎ、にんにく入りにキムチラーメンが並び、替え玉があることからしても、熊本ラーメン・トンコツ系のお店ではないようで、むしろ博多~久留米系がコンセプトなのかも。

 そんなわけで、シンプルな『ラーメン』にはこだわらず、変わりメニューの『にんにくらーめん』(卓上メニューでは『にんにく入りらーめん』)を注文してみました。

竹とんぼ・店内 登場したのは、焦がしニンニクがどっさり浮かぶ中に、軽く炒めてまだ白い色が残るニンニクが乗り、刻み青ネギと粉末ニンニクまでトッピングされた、『こりゃ~(^^;ニンニクづくしかぃ!』の元気が出そうなラーメンでしたが、麺は熊本風でも博多風でもなく、卵つなぎらしく黄色が濃い中細のストレート系の麺。食感はまずまずなのですが、ちょっとコシが柔らかい感じです。

 スーブはトンコツに味噌系でしょうか、少し塩気が強いのですが焦がしニンニクの香りと一緒に口に運ぶと、強い個性同士が微妙なバランスをとってくれるようでもあり、まとまらない味のようでもあり…で、総合は★3つということで。

所在地住所:熊本市東区若葉1丁目42-9
電話 番号:096-365-5289
営業 時間:11:30~ 閉店時刻不明
店 休 日:不明
サ イ ト:なし

熊本市西区・大雅ラーメン・ラーメン

= 大雅ラーメン =
大雅ラーメン・ラーメン
 ラーメン 609円

 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★★★
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★★★

 熊本駅から路面電車が走る通りを少し北上したところにあるお店で、駅前再開発の道路拡張工事によって6年前に建て直されたようです。市電から見ると、以前は本当に小さな店構えだったのですが、建て直されてからはそれなりの存在感がある間口になりました。

大雅ラーメン・外観
 とは言っても2階は住居部分のようですから、店舗部分は相変わらず小ぢんまりとした状態。どうやらご夫婦で切り回しておられる様子なので、これくらいがちょうどいい広さなのでしょう。

 通町から下通~サンロード新市街を抜け、新町界隈を散策したあと坪井川沿いを南下すると、城下町・熊本の真髄ともいえるエリアに入り、お寺や古い屋敷・民家が立ち並らびます。川の対岸では九州新幹線の橋桁工事が真っ盛りで、閑静だったこのエリアもそのうち静けさとは無縁なエリアになってしまうのかもしれません。

 再開発で北岡神社前に通された大通りを渡って駅に向かい、大雅ラーメンの前に到着すると、11時過ぎなのでまだ暖簾は店内に入ったまま。開店時刻を事前に調べては来なかったので、きっと11時半には開くのだろうと推測をし、駅前の二本木から春日方面を散策した後、11時半過ぎに戻ってみると軒先の照明が点灯し、暖簾も外に出されていたのでお店に入ると、本日の来客第一号?のようでした。

大雅ラーメン・店内 店内はテーブルが3卓とカウンターが8席ほど。席に着く前に元気のよさそうな女将が「どうぞ、そちら空いてますから。」とテーブル席に案内してくれたので、4人がけのテーブルを占領し、まずメニューを眺めますが、この後、藤崎宮の先まで歩いて戻ってもう一軒訪問するつもりだったので、一番シンプルな『ラーメン』にすぐ決定。

 店内の撮影を許可してくれるようお願いすると、承諾しながらも「写真写して、どうされるんですか?」と尋ねられました。ラーメンの食べ歩きをしていることを話すと、「一日に何軒くらい行くの?」と親しげな更なる問いが。「そんなに食べられないですから、2軒がいいところかな。」とお返事をすると、女将ニコッと笑って、「それくらいでいいわよ。」

 実は、食べ歩きをしていると称する人物が以前来店し、『10分ほど前に先の店で食べてきた』と注文をしたので、これで朝から何杯めかと尋ねると『4杯目』だというので、そんな無茶な食べ方をして欲しいと思わない女将は、その場で注文を断った、という事件があったそうな。さすが(^^)!

 そんな話をしているうちに、ラーメンが完成して運ばれてきました。白いスープはまるで牛乳が入っているかと思うほど見事なコロイド状態?で、一口すすると『!っ』と驚くまろやかで柔和な口当たり。トゲトゲしくなく主張も強過ぎず、塩気は絶妙な濃さで、スッとすすれてしまうのです。これまでにお目にかかった熊本ラーメンのスープに中で、一番好きかも。女将さんの言によると、他店でやるようなラードを使うことはしていないそうで、コクがありそうに見えてその実サッパリした喉越しは、そのためなのでしょう。

 麺は中太麺というくらいの太さで、しっかりコシがありながら硬すぎず、これまた絶妙な茹で加減。ストレート系の麺のパサついた感じはなく、モチッとした感じまで少しあるのです。これはきっと太さと茹で方に秘密があるのでしょう。う~ん、実に素晴らしい麺です!外観が白っぽいストレート系で満点★5つは数少ない存在ですが、これは文句なしに『じょーとー!!(^^)』

 トッピングはチャーシュー2枚、刻みキクラゲ、焼き海苔1枚、焦がしニンニクと刻み青ネギが散らしてあり、チャーシューはいいお味です。もう1枚載ってたらうれしいんだけどな~。

 お値段に9円の端数がつきますが、逆算してみると税抜き580円ちょうどということになりますから、端数を切り上げない心意気を感じされてくれます。

大雅ラーメン・店内の壁に掲げられた額 食べ始めた直後、再開発工事に携わる常連らしい作業服の皆さんが団体のご来店で、カウンター席へ移動するようにお願いされたので、快くカウンターへ移動してから女将さんとの話を聞いていたら、この地で開業して36年になるというお話でしたので、開業は1972年(昭和47年)ということになります。

 お値段とトッピングで☆が1つずつありますが、この美しく幸せな味なら総合は文句なしに満点★5つ。おいしかった~(^^)。

所在地住所:熊本市西区春日1丁目14-22
電話 番号:096-354-8755
営業 時間:月~金曜  11:00~14:00、17:00~21:30
      土・日・祝 11:00~14:00
店 休 日:なし(特別な用事がある時のみ休み)
サ イ ト:なし

2008年12月9日火曜日

【閉店】熊本市中央区・白虎・ドンこつラーメン

= 【閉店】白虎 =
白虎・ドンこつラーメン
 ドンこつラーメン 550円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★★★
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★★★

 しばらく前に訪問した『松葉軒』の近くの浄行寺交差点のすぐ近く、仕事探し通勤の帰りにしばしば立ち寄った『いきなりだご』の『わたなべ』への道沿いに、ある日見慣れぬ赤い看板が立っているのに気がついたのです。そこには「バカんごつ、ドンこつ」の文字。

白虎・外観 え?と思ってその看板の方に行くと、そこにはラーメン屋さんがあったのです。こんなところにあったっけ??と思って、見つけた当日は心の準備(何が!)ができないまま帰宅し、日を改めて訪問すると確かにそこには見紛うことなきラーメン屋。

 トンコツではなく「ドンこつ」というのが意味ありげで、ドアに書いてある開店時刻11時半ちょうどに中を覗き込むと、何だかまだ開店準備をしているようなので、数分後に改めて「もうやってますか?」とドアを押したところ、営業開始直後の一番乗りゆえ、オーナーご夫妻は虚をつかれたのか(^^;、いささか慌てて営業モードのスイッチを入れたようでした。

白虎・壁メニュー 「ドンこつ」とは何だろうかと思いながら、壁面のメニューを見ると看板商品らしい「ドンこつラーメン」以外の品数が少なそうなので、「メニューありますか?」と尋ねると、お母さん、厨房入口近くに雑誌か書類が積み上げられた山をゴソゴソと“あせくって”(ひっかき回して)、ボロボロのメニュー表を取り出すと「これが裏メニューよ」と。(え~、いきなり裏ですか(^^; )

 他に誰もお客さんがいないので、遠慮なくオーナー夫妻と話ができるのをいいことに、これまでこのあたりを何度も通っていたのに気づかなかった話から始まって話し込んでゆくと、実は以前数十メートル離れて交差点の国道に面したバス停の位置に店があったとのこと。ああ、そういえば…と確かにラーメン屋さんがあったのは思い出したので、移転の事情を尋ねると火災に遭遇してしまったそうで、最近ようやく営業を再開したのだそうです。

白虎・『ドンこつ』由来 テーブル上に置かれた解説によれば『ド!とんこつスープ』=『ドンこつスープ』だそうで、創業当時の原点に帰った味だとか。して、運ばれたる『ドンこつラーメン』の白濁したスープの味は…

 『う、うまいっ!w(゚o゚)w』

 コッテリとした外観とはうらはらにスッと切れ、ギトギトしているようでスッキリと透明感がある口当たり。後に残る感じもまったくないと言ってよく、解説に書かれた『渾身の一杯』の言葉にふさわしい出来栄えです。

 また中太の麺は実に絶妙のタイミングで湯切りされ、コシはしっかり、パサつかず、ああうまい!!好みですっ!!!!

白虎・撮影歓迎の掲示 撮影許可をいただこうと思ったら、口コミなどを意識されているのか、壁には『ラーメンの撮影OK!可愛く撮ってね』と、むしろ撮影大歓迎。お店のプログもあったりしますし、翌日には正月放送用のTV番組の取材が来るとのお話で、なかなか意欲的です。

 トッピングは、撮影OKの表示があるラーメンの絵には載っている卵がなく(^^;★一つ損しましたが、チャーシュー2片と刻
キクラゲ、焼き海苔、刻みネギというオーソドックスなスタイル。しかし、そのチャーシューもいい味でした~。

 総合は文句なし満点。大雅ラーメンと同じく、本当に幸せな味がするラーメンでした。

2012/10/24追記 以前から気になっていたのですが、看板がなくなっているので、閉店したようです。

所在地住所:【閉店しました】熊本市坪井3丁目9-24
電話 番号:096-345-4577
営業 時間:11:30~14:00、17:30~22:00(限定スープなくなり次第終了)
店 休 日:木曜
サ イ ト:なし