2008年6月17日火曜日

【移転】熊本市中央区・天和・ラーメン

= 天和 =
天和・ラーメン
 ラーメン  600円

 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★★☆
 具の満足度 :★★★★★
 総合    :★★★★☆

 サンロード新市街のアーケード街から少し南に入ったところにある、目立たない小さなお店ですが、『限定200食』という窓の貼り紙と、『手作り ラーメン』の看板を目にしては、黙って通り過ぎるわけにはまいりません(^^;。

天和・外観 『限定200食』の貼り紙がされたドア横の窓は、大きなエアコン室外機で隠れて見えにくいのですが、製麺場になっているようで、ドアを押してお店に入ると、すぐ右側にはかなり使い込まれた製麺機が鎮座しています。これは確かに自家製麺!

天和・壁面の色紙 驚いたのは、このお店の壁面にもビッシリとサイン入り色紙が貼られていたことで、熊本に住み着いて10数年になるのに、これまでついぞ知らなかった人気店のようです。

天和・店内壁面のメニュー メニューは『ラーメン』『ラーメン定食』『おにぎり』『ビール』といたってシンプル。ラーメン一本勝負と言ってもいいのでしょう。まるで『アサヒ食堂』(沖縄そば)のようです(^^)。

 製麺機と店内の撮影許可をいただいたあと、厨房で麺を茹で上げるところをじっと見ていると、木の大蓋の上に一人前の麺をほぐして乗せ、それを煮えたぎったお湯の中に「サッ」とスライドさせて投入するのは、あちこちのラーメン屋さんでよく見る光景ですが、何かそうする理由があるのでしょうか。

天和・製麺機 さて登場したラーメンです。麺は透明感があって非常にコシが強いモチッとした感じです。何だかパスタのようでもあり、牧志の『美ら花』や首里の『ほりかわ』の沖縄そばのようでもあり、熊本ラーメンとしては極めて異質な部類でしょう。異質といっても非常に完成度が高い麺で、このタイプは大好きです。麺満点(^^)!

 スープはトンコツがベースのあっさりとした上品な感じで、これでもかっ!と迫る若手ラーメン屋さんのタイプではなく、おとなの味です。

天和・店内 トッピングのチャーシューはよく煮込まれて、独特の柔らかい仕上がりになっているもの3枚に、刻みキクラゲ、刻みネギ、それから小さめの焼き海苔1枚で、自家製麺でこのお値段なら、大変リーズナブルではないでしょうか。

 唯一残念なことに…というより、私としては顔から血の気が引いたと言ってもいいのは、厨房の大将、できあがったラーメンにコショウをパパッと振り掛けてしまったこと(;_;)

 ラーメンに白コショウ粉を振るのは私は大嫌い。沖縄そばに紅ショウガが最初からトッピングされて出させるのも好きではありませんが、それ以上に、ラーメンとして完成された全体の調和をたった一振りで破壊してしまうラーメンにコショウは苦手…というか、大嫌い。これだけで、総合とスープ満足度★1つ減になりました。

 ラーメンとしての完成度が実に高いだけに、非常に残念なコショウでした。

2013/11/12 追記:移転したそうです。

所在地住所:熊本市中央区新市街11-7
電話 番号:096-322-6926<br /> 営業 時間:12:00~翌 2:00
店 休 日:月曜

移転先住所:熊本市中央区九品寺5丁目15-5-103 (ネット情報による。現地は未確認。)
新電話番号:096-362-1237 (ネット情報による。)
新営業時間:12:00~24:00  (ネット情報による。)
サ イ ト:なし

2008年6月12日木曜日

【閉店】 熊本市北区・元帥・ラーメン(熊本麺)

2017/2/20追記:2016年11月頃に閉店しました。

= 元帥 =
元帥・ラーメン(熊本麺:ストレート・中太麺)
 ラーメン
(熊本麺) 650円


 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★☆
 スープ満足度:★★★★★
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★★★

元帥・外観 熊本ラーメンの食べあるきを始めて以来、初の郊外進出(^^;です。熊本市北部、国道3号線清水バイパスから国道387号線清水バイパスが分岐する交差点近くにあるお店で、一日限定120食。『元帥ラーメン食わずして熊本ラーメンは語れない』と豪語する自信たっぷりの看板が、外壁に出ています。(注:2013/11現在、『替玉何杯食べても50円』の看板に変わっています。)

元帥・店内カウンター席 午前中に市内での用事を済ませて、約8キロの道のりを歩いて帰宅する途中、ちょうど開店直後の11時35分頃にお店に到着。テーブル3卓とカウンター10席ほどのお店ですが、開店直後でまだお客さんは少なかったので、一人でテーブル1卓を占領して店内を見廻します。

 6月とはいえ陽射しが強く汗ばんだ身体に、熱いラーメンはこたえそうですが、店内の冷房で汗がひくのを待ちながら、厨房の大将に写真を撮っていいかと尋ねると、「私以外だったら、どこ写してもいいよ!(^^)」と、威勢のいい返事が帰ってきました。

元帥・店内壁面のメニュー 店内壁のメニューだけがいやに新しい感じだったのは、最近お値段を改訂したのでしょうか。ところで麺は3種類。ストレート・中太の『熊本麺』、ストレート・極細の『博多麺』、卵ちぢれ・太麺の『全国麺』から選べて、おまけに本日のサービス品『博多麺』は500円だったのですが、ここは熊本、単品で熊本麺のラーメンを注文することにしました。

 すぐ登場した熊本麺のラーメン、そのとおりストレートの中太麺にはしっかりコシがあって、外観は白っぽい感じもありますがパサつくような感じはせず、いい感じです。もう少し太かったらいいのになぁ…(^^;。

元帥・店内壁面の色紙 熊本市長の名も見える ダシはこってり感のある白く濁ったトンコツベースで、コクがあっていい味です。これまで食べ歩いた熊本のラーメンには、塩分強めのところが結構多かったのですが、こちらはほどよい塩味。後に残る感じもほとんどなく、こってりなのにスッキリと切れます。

 トッピングは、スイートコーンが入るのが珍しいです。札幌ラーメンならさほど珍しくありませんが、熊本ラーメン食べ歩きでは初体験。チャーシューは大きめが2片、刻みキクラゲに刻みネギもたっぷりと入り、焼き海苔が1枚。このお値段としてはなかなか健闘しているのではないでしょうか。

 というわけで、さすがに豪語するだけのことがある自信作のラーメンは、総合満点★5つ。

所在地住所:熊本市北区山室5丁目5-11
電話 番号:096-346-7074
営業 時間:11:30~14:30、18:00~スープ切れまで
店 休 日:月曜
サ イ ト:なし

2008年6月10日火曜日

熊本市中央区・こむらさき 上通中央店・王様ラーメン

= こむらさき・上通中央店 =
こむらさき 上通中央店・王様ラーメン
 王様ラーメン  560円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★★★☆
 スープ満足度:★★★★★
 具の満足度 :★★★★★
 総合    :★★★★★

 毎週火曜日の午後は、熊本大学の授業開放を受講するので、再就職支援会社を訪れるかたわらラーメン屋探訪を続けているのですが、熊本市内中心部のラーメン屋では火曜が定休日というお店が多いのです。

こむらさき 上通中央店・外観 実は、地元で圧倒的な支持を誇っている『鶴屋百貨店』は、現在正月を除けば年中無休状態で営業をしているものの、以前は火曜日を定休日にしていたことの名残りのようで、鶴屋が休みで人通りが減る日には店を開けない…という説もあるのですが、真相はわかりません。

 この日最初は、熊本電鉄藤崎宮駅の近くに若い皆さんが立ち上げた比較的新しいラーメン屋さんを訪れるつもりだったのですが、そのお店も火曜日が定休日という地域の伝統的商習慣をよくお守りのようで(^^;、お店を訪れると休みだったのでした。

こむらさき 上通中央店・店内 そこで足をスイッチしたのが『こむらさき』。何度も訪れたことがあって味はお馴染みですが、改めての訪問です。お昼時とあって近くにお勤めの方で一杯…と思いきや、高校生らしき団体さんが5つある大テーブルのうち4つを占領していたので、カウンターに陣取りました。

こむらさき 上通中央店・メニュー こちらでの私の定番は『王様ラーメン』。少々以前に『王様ゲーム』とかいう罰ゲームが流行った(今でもやってるのかな??)時期がありましたが、当店の『王様ラーメン』は何の関係もありません。今回ももちろん注文は『王様ラーメン』です。

こむらさき 上通中央店・店内カウンター席上の色紙 配膳をするカウンターのすぐ隣の席で、厨房の店主の姿がよく見えますが、いつもと同じように職人気質そのままの表情で、淡々と麺を茹で上げてはお弟子さんが準備した丼に入れ、黙々と箸でほぐしてゆきます。

 実に好きですね~、店主が醸し出してくれるこの大人の雰囲気。

 なぜか版で押したように、タオルを頭に巻いて黒系のTシャツを着ている若い店員さんが、やたら空中高くまで麺を掲げては、わざとらしいパフォーマンスで湯切りをするよりか、この淡々と……が、私はよほど好みです。

こむらさき 上通中央店・壁面のメニュー掲示 さあ、来ました。まずスープ。豚骨はもちろんですが、他店のような脂ギラギラ感・味コッテリ感や塩辛さは全く感じられないと言っても良く上品であり、感じ方によっては繊細ですらあるこのスーブは、自己主張しすぎることなく、あくまで主役の麺の名脇役に徹したとてもいい味です。

 それから麺は中太麺というのか中細麺というのか、熊本ラーメンとしては標準的な直径2ミリほどの白っぽいストレート系ですが、パサついた感じは少なく、コシの強さも残したものです。私の好みとしては僅かに柔らかサイドだったのですが、でも完成度が高い麺だと思います。

こむらさき 上通中央店・店内 トッピングは、茹でモヤシ、刻みキクラゲ、刻みメンマに、やや小柄の薄切りながらもチャーシューが5切れも入ってしました。それから最後にパパッと振り掛けてくれる焦がしニンニクも実にいいです。

 麺の僅かな柔らかさに、あえて☆を1つつけることもないのかもしれませんが、今回はこれまででは最高評価の総合★5つになりました。

所在地住所:熊本市中央区上通町8-16
電話 番号:096-325-8972
営業 時間:11:00~21:30
店 休 日:月曜
サ イ ト:http://www.komurasaki.com/

2008年6月4日水曜日

熊本市中央区・龍の家 ワシントン通り店・ラーメン

= 龍の家・ワシントン通り店 =

 ラーメン
(こく味) 650円


 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★☆
 スープ満足度:★★★☆☆
 具の満足度 :★★★☆☆
 総合    :★★★★☆

 久しぶりのラーメン紀行になりました。昼休みの時間帯でお勤めの方が歩く通町から下通界隈ですが、ひとたび銀座通りから南東のエリアに入り込むと、この時間帯に「はい、いかがですか~!」、怪しげなお店の前の呼び込みのオニイサンたちから次々に声をかけられ、見れば看板には『お試しコース40分3000円』

 ・・・うう~雑念、煩悩(^^;。

 那覇で、対馬丸記念館がオープンしたばかりの日曜の朝、歩いて訪問しようと辻~若狭の裏路地を歩いた時以来だなぁ、このオニイサンたちとお会いできたのは(^^;

龍の家 ワシントン通り店・外観 ひたすらマジメそうな顔をして手提げカバンをせわしなく動かしながら歩いて、目指すはワシントンホテルから西へ延びる、通称『ワシントン通り』。ソープの地雷原にひっかかることなくなんとか突破して、ワシントンホテルが眼前に聳えているあたりまでゆくと、目の前を宿泊客らしい若い女性グループが歩いてゆくのですが、なんとも場違い感がありますな~・・背後の怪しげな街並み。

 と、ありました、ありました。幟が立っているお店。

龍の家 ワシントン通り店・店内カウンター席 カウンターに案内されて目の前のランチタイムメニューを見ると、安いは安いがラーメンにご飯やチャーハンのセットで、こりゃ炭水化物が多そう(^^;。いかに帰路の80分を歩く予定とはいえ、ラーメンだけにして、ラーメンの『こく味』を注文。すると気持のいい声で「固さを選べますが、どうされますか?」ということで、何につめても麺は柔らかいのは苦手な当方としては、当然「硬麺で!」。

龍の家 ワシントン通り店・店内 待ち時間は2分ほど。麺は長浜系のようで熊本よりさらに細い麺。豚骨ダシで定番の醤油ベース濃縮タレをのばすようです。このタレ、コラーゲンたっぷり感があって塩味もそうきつくはないのですが、やっぱりちょっと後に何か残るのです。後を引かないのでそれほどマイナスにはなりませんが、完食で飲み干すにはちょっともたれるし、水が欲しくなりそうです。

・店内 トッピングとして定番のチャーシューとキクラゲ、やや変わったところでモヤシに刻み万能ネギですが、チャーシューはよくぞここまで薄切りに・・・(^^;という感じがしました。

 でもこの元気な雰囲気と、替え玉(120円)運んでくれた女性店員さんの感じのいい自然な笑顔は、『あれこれ、うるさいコメントなんか、どうでもいいさ~』という、とってもいい気分にしてくれたので、総合は★4つ(^^)。

所在地住所:熊本市中央区下通2丁目3-8-1F
電話 番号:096-355-8800
営業 時間:日~木曜     11:00~翌 2:00
     :金・土曜・祝前日 11:00~翌 4:00
店 休 日:無
サ イ ト:http://www.tatsunoya.net/