2008年10月15日水曜日

熊本市中央区・松葉軒・らーめん

= 松葉軒 =
松葉軒・らーめん
 らーめん 530円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★☆☆☆
 スープ満足度:★★★☆☆
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★☆☆

 藤崎八旙宮の鳥居から国道3号線を北上した、浄行寺交差点のやや手前のラーメン屋さんの看板が、以前から気になっていました。地元の麺好きの人たちの口からも名前を聞いたことがないお店ながら、その看板には堂々と『元祖 熊本ラーメン』と書かれているのです。毎日市街地へ通うバスの窓からいつも見えるので、いつか味を確かめてみようと思っていたので、近くのカバン修理店に用事があったついでに、立ち寄ってみることにしました。

松葉軒・外観 一時間ほど前、熊本駅前近くの『大雅ラーメン』でラーメンを食べた後、古い街並みを探索しながら歩いての到着だったので、カロリー消費と消化が進み、胃袋はすでに準備OK(^^)。ためらうことなく、熊本ラーメンというより中華そばを思わせる看板の下にある暖簾をくぐりました。

 古い木造の店内は、いかにも年季を感じさせてくれる大衆食堂風。なんだか沖縄の食堂のような懐かしい雰囲気も漂ってきます。松葉軒・店内大雅ラーメンで4人がけテーブルを一人で占拠していたら食べている途中で席移動を余儀なくされたのを教訓に、今回は2人がけテーブルに陣取ったところ、女将さんが「空いてますから、こっちへどうぞ。」と、手待ちの旦那さんが新聞を読んでいた4人がけの方に案内してくれ、旦那は奥の厨房に入ってゆきました。

 品数は多く定食類もあり、変わったところでは『ギョーザ入りラーメン』もありましたが、昼の2杯目ですからシンプルな『らーめん』にしました。テーブル上のメニューには、わざわざ『普通の』と形容した『普通のラーメン』と書かれていました(^^;

松葉軒・壁のメニュー ご夫婦がゆっくりとしたペースで調理をしている間に、他のお客さんが2人続けて入ってきて、さらにその後、常連さんらしい方は、私が気づかなかった厨房周辺のカウンター席に入ったので、流行っている感じではあります。常連さんと旦那さんは親しそうに話をしていましたが、『らーめん』はなかなか来ません(^^;

 ようやく運ばれてきた『らーめん』のスープをまず一口。豚骨ベースの白褐色に濁ったスープは、やや調味料的な風味が混じるものの、ある程度のコクは感じられるます。コッテリとした感じではなくサラリとした感じでしょうか。かといって大雅ラーメンのようなまろやかさで勝負するタイプでもないようです。食後には、やや後残りがするようです。

松葉軒・厨房 麺は『元祖』の熊本ラーメンとしては、他店とはちょっと違い、黄色味の強い中華そば的な色です。つなぎに卵を使うのかツルツルとした中太麺は縮れではなく、ストレートに近いもの。熊本のラーメンとしては異色の食感だと思います。少し調理時間が長めだったのか、このタイプの麺なら、強靭なコシと粘りの食感を期待するのですが、かなりコシが弱い感じがして減点です。

 トッピングは、チャーシューというより豚バラ肉の薄切りを煮たような感じのものが5片で、このお値段としては量的な満足感があります。但し味はもう少し深みが欲しいと感じました。それから刻みキクラゲに焼き海苔1枚、刻みネギが散らしてあります。焦がしニンニクとスリゴマを、後からお好みで加えることができるよう、別容器に出てきます。ゴマはプラスチックのゴマスリ器を自分で回すのですが、口は蓋で閉まっているので、蓋を外すのを忘れないように(^^;

 さて、これが元祖の熊本ラーメンだとすれば、現在の熊本ラーメンはずいぶん異なった方向で花開いている感じがします。あるいは、松葉軒の熊本ラーメンは別系統と考えた方がいいのかもしれません。これはこれでおいしいながらも、麺のコシが弱めなのとスープの後残りが気になって、総合は★3つでした。

 530円というお値段はとてもリーズナブルで、うれしいです。

所在地住所:熊本市中央区妙体寺町5-14
電話 番号:096-343-7767
営業 時間:11:00~23:00
店 休 日:無休?
サ イ ト:なし

2008年10月10日金曜日

熊本市北区・大黒ラーメン・ラーメン

= 大黒ラーメン =
熊本市・大黒ラーメン・ラーメン
 ラーメン 600円

 価格の満足度:★★★☆☆
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★★☆
 具の満足度 :★★★☆☆
 総合    :★★★★☆

 半額に惹かれて予定外で入った山水亭を後にし、いよいよラーメン2杯分のカロリーを消費すべく、北へ向かって歩き始めました。上通~並木坂~坪井~京町本丁経由で、県道303号線(旧・国道3号線)の熊本大学付属中学前に上ります。

 ここから、大黒ラーメンがある高平まで、バスで通過すれば5分ほどの距離の道路沿いには、古い個人商店がまだまだ健在で、あちこち寄り道したくなります。まあ、寄り道はまた別の機会ということでひたすら歩き続け、山水亭から30分少々で大黒ラーメンに到着しました。

熊本市・大黒ラーメン・外観 大黒ラーメンは以前は狭いお店だったのですが、人気店であったことに加え出前までやっていたので、店の外まで行列をする順番待ちがお昼時には普通だったのですが、数年前に店舗を建て替えて広くなったのでキャパシティが増えました。

熊本市・大黒ラーメン・卓上メニュー また今回の訪店中、出前をやっているような雰囲気ではありませんでしたのでやめたのでしょうが、それでも私の後に入ったご家族は、順番を待っていました。タイミングよくカウンターの一番端の席は空いた直後で、私は待たずに座ることができましたが。

 4キロ弱を歩いてルーロー麺は消化されてきていたものの、2杯の豚骨コッテリ系ラーメンを食べればハイ・カロリー間違いなしなので、ここはオーソドックスでシンプルな『ラーメン』を迷わず注文しました。

熊本市・大黒ラーメン・店内壁面の色紙 お店の壁には一面、新旧取り混ぜてサイン入り色紙がビッシリと貼り出されています。著名スポーツ選手やTVタレントなど、県外からこちらを目指してやって来るという意味では、二本木の『黒亭』と双璧をなすお店と言っていいのかも。

 シンプルな『ラーメン』は、麺は熊本ラーメンとしては標準的な中太麺(ということにしましょう)。硬麺好きの私としてもうれしいコシの強さがあって、とてもいい食感です。ストレート系の麺はモソモソ感が伴いがちですが、そんな感じもせずにすんなりと胃の腑に落ちてゆきます(^^)。

 スープはコッテリの豚骨系で好み…のはずですが、う~む、塩気が強過ぎます。歩いてかなり汗をかいた後ですから、多少の塩分の濃さはむしろ“いい感じ”のはずなのですが、そうではなく、塩辛さが先に浮き出して感じられ、せっかくのスープがもったいない。

 トッピングは、大きめながらかなり薄いチャーシューが2枚、刻みキクラゲ、焼き海苔1片に、刻み青ネギが散らしてあるのですが、やや割高感があるようです。また、卵は欲しいという場合は半熟玉子1個分がオプションになります。『半熟玉子入りラーメン』という品もありますが、この800円と、ラーメン600円+半熟玉子100円=700円との違いは、わかりません。

 なお、珍しく割り箸と普通の丸箸が両方置かれていましたので、丸箸を使いました。

 このお店のオーナーの若奥さん、著名な女優の誰かに雰囲気がとてもよく似ている気がしているのですが、ワタクシ、そちら方面には極めて疎いもので(^^;、どなただったか思い出せません(^^;

所在地住所:熊本市北区高平1丁目1-14
電話 番号:096-352-7418
営業 時間:11:00~22:00
店 休 日:木曜(祝祭日は営業)
サ イ ト:なし

熊本市中央区・山水亭・ルーロー麺

= 山水亭 =
熊本市・山水亭・ルーロー麺
 ルーロー麺
 新装1周年記念半額で390円


 価格の満足度:★★★☆☆(倍価格換算)
 麺の満足度 :★★★☆☆
 スープ満足度:★★★☆☆
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★☆☆

 久しぶりに熊本ラーメンを味わうので、すでに訪問したお店は素通りするつもりでしたが、通りかかった山水亭、ちょうどこの日は新装開店1周年のため、ベスト6限定の半額メニューと大きな貼り紙が看板に貼付けられていたので、ついフラフラと引き込まれるようにお店に入りました。

熊本市・山水亭・店頭の半額ポスター 店内を見廻すと、開店10分後くらいでお客さんはカウンターの2人だけ、テーブル席にはまだ誰もいませんが、一人であることを告げるとカウンター席に案内してくれました。きっとお昼時には大混雑することでしょう。

 限定の『ベスト6』メニューに『ルーロー麺』という品があったので、店員さんにどんなものかと尋ねると、「普通のトッピングを全部外して、豚肉の角煮を載せているんです。」とのこと。『軟骨ラーメン』も沖縄の軟骨そばを髣髴とさせてくれ、どちらにしようかとしばらく迷ったのですが、ルーロー麺を注文しました。

 そうしているうち、早くも次々にお客さんが入ってきます。カウンター正面横の壁に貼り出されていた手書きポスター撮影の了解をいただき、まず半額メニューから撮影しているうち、手書きポスターの前にもお客さんが一人陣取って、結局カメラを向けるわけにいかなくなってしまいました。

熊本市・山水亭・店内の半額限定メニュー トッピングが角煮と聞いたので、『ルーロー麺』は桂花ラーメンの『太肉麺』のような感じかと想像していたところ、間もなく運ばれてきた麺の上のトッピングは、どちらかといえば三枚肉そばのそれに近く、厚さ数ミリのバラ肉(本土では皮付のバラ肉=三枚肉には、通常まずお目にかかれない(;_;) )が数片、中央部に山盛りになっていました。それから煮込まれた長ネギでしょうか、トロッとした状態でバラ肉片に絡まっています。

 まずスープを口に運んで感じたのは、味噌汁と見紛うほどの色でトロッとした豚骨ダシは、コクがある反面、ミリンか砂糖系の甘さが強めで、それが口に残る感じがしたこと。ラーメンのスープとしてはちょっと甘過ぎる気がしました。5月の『山水亭ラーメン』はスープにこんな甘さは感じなかったはず。

 細麺は、最初の食感はいいんですが、すぐ軟化し始めてコシの抜け方はやはり早いです。硬麺で注文すればよかったと書いた、『山水亭ラーメン』の食後感を、うかつにも思い出せませんでした。

 トッピングの角煮ですが、柔らかく煮込まれているのはいいのですが、こちらも甘さがちょっと…(;_;)でした。全体に甘い感じに支配され、味の引き締まった感じが損なわれている気がして、総合は★3つでした。

 支払の時に、以前は入口上に書かれていた『さんすいていのさんすいっていろんないいことがあつまってくるっていういみってせんせんだいのじいちゃんがいいよった』という文字が最近消されたことを尋ねたら、「ああ、あれでしょ~(^^;」とだけお返事があり、消された理由はわかりませんでした。

 それから、新装1周年のこの日の限り、先着40人にラーメン2食入りのお土産パック(市価500円!)のプレゼントをしていたそうで、3人目の私もいただきました(^^)。

所在地住所:熊本市中央区上通町6-18
電話 番号:096-325-1800
営業 時間:11:00~21:00
店 休 日:火曜
サ イ ト:http://www.sansui-tei.com/