2012年11月16日金曜日

熊本市北区・王ちゃんラーメン・ラーメン

王ちゃんラーメン・ラーメン = 王ちゃんラーメン =

 「ラーメン」 550円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★★☆☆
 スープ満足度:★★★☆☆
 具の満足度 :★★★★☆
 総合    :★★★★☆

 熊本市街地の北部、県道303号線(旧3号線)沿いにあるテレビ熊本(TKU)への入口から、県道沿いに少し北へ進んだところに古くからあるお店です。屋号の『王ちゃんラーメン』を「わんちゃんラーメン」と読むのは、福岡ソフトバンクホークス会長・王貞治氏の現役時代の愛称を知る世代には、言うまでもないでしょう。その現役時代の所属球団のポスターがあちこちに飾られていますから、王選手のファンであったのかもしれません。

王ちゃんラーメン・外観 この県道沿いの1キロほど市街地寄りの場所には、熊本ラーメンの繁盛店として抜群の知名度を誇る『大黒ラーメン』がありますから、そちらに時々出かける折に前を通りかかるのがこのお店です。ひっそりとした佇まいながら長く続いているので、実は気になっていたのですが、ようやく市街地から歩いて帰る道すがら、立ち寄ることができました。

王ちゃんラーメン・メニュー ガラス戸を開けて店内に入ると、初冬の訪れを感じた朝の冷え込みが強かった日ゆえか、暖房のようなモワッと湿気のある暖かい空気が全身を包みます。7席だけのカウンター席の背後に石油ストーブが置かれていたので、もう火が入っているのかと思えばそうではなく、どうやら厨房の水蒸気と熱気が原因のようでした。そのカウンター上に掲げられているメニュー札の中に、『普通のラーメンのみ麺の量を選べます。 ラーメン 麺 1.5玉 550円』と書かれたものがありました。普通のラーメンは550円ですから、料金が変わらずに大盛にできるようです・・・と思いきや、『ラーメン550円』の札とは離れた一番右に『大盛りラーメン700円』の札が下がっています???

王ちゃんラーメン・麺増量のお知らせ ラーメンを注文した後「ラーメンは、麺を増やせるんですか?」と尋ねると、「普通のラーメンは、麺を1.5玉にできますよ。」「じゃあ、1.5玉でお願いします。」・・値段が違う『大盛ラーメン』700円は何玉になるのか尋ねずじまいでした。実際の『ラーメン』を見た感じでは恐らく、トッピングは普通盛りと同じで麺だけ増量され、大盛りは増えた麺の量に応じてトッピング量も増えるのかな・・とも思いますが、真相は不明。さらに『特製ラーメン』700円なる品があり、大盛りが別料金850円であるに至っては、その違いがまるでわかりません。いつか確認に再訪するとしましょう。

 で、ラーメン。麺は、熊本ラーメン標準の白っぽいストレート系中太麺で、最も典型的な感じです。茹で加減は注文時にオーダーできるのですが、デフォルトでどのような硬さになるか確かめるため、あえて好きな硬めでお願いしなかったのですが、程よい茹で具合でした。1.5玉のボリューム感がかなりあり、最後の方では柔らかくヘタッて来る感じが少し出始めましたが、これは標準的なところでしょう。★3つ。

 スープは白濁した豚骨系ですが、こってりではなくあっさりとしたタイプで、野菜のエキスのようなまろやかさと深みを感じられました。ただ、スープをすすった後に水を口に含むと、その味が水に移るように尾を引く感じで、もうちょっとスッキリしたら・・・と思いました。★3つ。

王ちゃんラーメン・店内 トッピングは前に書いたとおり、普通盛りの標準であろう薄切りチャーシュー3片に、焦がしニンニクと刻みキクラゲはたっぷり。さらに1/8サイズの海苔1枚とたっぷりの刻みネギ。卵はありません。チャーシューはとてもいい風味に仕上がっていて、スープとの相性が抜群です。焦がしニンニクの量が多いのも個人的にはうれしいところ。唯一、刻みネギのシャキシャキと生ネギ臭さは、ラーメンの食感の妨げになる感じがしましたが、★4つ。

 全体的には、この価格でこの盛りの麺に敬意を表しつつ、お客様を大切にする気持ちが伝わるオーナーのお人柄もあって、★4つとしました。

 帰り際、気になっていた屋号の由来を尋ねると意外な答えが。お店の所在地が『徳王』なので地名の一文字『王』を取り、覚えやすさから王貞治氏の愛称を使うことにしたのだそうです。お店が『わんちゃん』だからといってホークスのファンではなく、ジャイアンツファンとのこと。お店はこの地で40年続けられているそうで、ニコニコしながら本当に温厚な笑顔でのお話でした。
所在地住所:熊本市北区徳王1丁目7-45
電話 番号:096-354-1780
営業 時間:11:30~21:00
店 休 日:月曜
サ イ ト:なし

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