= ラーメンのび太 =
「黒とんこつラーメン」 650円
価格の満足度:★★★★☆
麺の満足度 :★★★★★
スープ満足度:★★★☆☆
具の満足度 :★★★★☆
総合 :★★★★☆
熊本県内では誰もが知る新聞社系のタウン紙『すぱいす』に目を通していると、今まで聞いたことがない『ラーメンのび太』なる“人を食った屋号”のラーメン屋が、上通り周辺にオープンしていると紹介されていたので、さっそく探索に出発しました。それにしても何というネーミング!ラーメンを問わず、伸びてフニャフニャ柔らかくなった麺類が大嫌いな私には、「ラーメン伸びた?んなもん食いたかねぇわっ!」と、屋号の連想だけで食欲がなくなっちゃいますが、あえてそんな屋号を冠したワケも知りたくての訪問です。
場所は上通りから少し東に路地を入ったところにあるホテル『和数奇 司館』の外、駐車場側の一階にホテル・アーケード風の商店・飲食店などが数軒並ぶ一角。かつてこのアーケード風の並びには『青龍』というラーメン店があり、個人的に好きなお店だったのですが、もう閉店して10年くらいになるでしょうか。その一角に再びラーメン屋さんが登場したとあって、路地からの入口も懐かしく感じました。
2012年9月26日に開店したばかりのお店ということもあり、店内はスッキリとクールな雰囲気で清潔感がありますが、壁には“御樽”(ご祝儀に酒類を贈る熊本流の習慣)のビールケースにかけられていたのであろう、『祝開店』と描かれた熨斗が何枚も貼られていたのはご愛嬌。果たしてこれが来店者のサイン入り色紙に取って変わられる日が来るでしょうか。カウンターには『祝開店』と書かれた一升瓶の箱も置かれていました。そのカウンターには先客がお二人。お一人は餃子をアテに、おいしそうに『昼からビール』を飲んでいて、つい飲みたく・・・うう、我慢!
メニューはシンプルにとんこつ系が4種類。『とんこつ』『こってりとんこつ』『黒とんこつ』『醤油とんこつ』で、100円の替玉もあります。その他、カレーとチャーハンもあって、facebookのお店のページによれば、このメニューも自信作のようです。さて、お昼時を少々過ぎてかなり空腹のところにうれしいサービスは、平日ランチタイム11:30~14:30は希望すれば小盛ながらチャーシュー丼がつくこと。もちろんリクエストしました(このサービスは、新規開店後の期間限定かもしれませんが未確認です)。
待つこと3分。まず麺を確認。熊本ラーメンとしては標準よりも少し細めかもしれませんが、茹で加減がいいのでしょう、ハリがあってモソモソした感じや生っぽい感じはありません。麺は特注しているらしく『プチ平打ち麺』(タウン紙の記事による)だとか。実物はストレート系で細めの角麺に見えるのですが?スープとの相性もよく完成度が高い、よくできた麺だと思います。好みは細めよりも太めの麺の私ですが、この太さでこの食感なら★5つ。
続いてスープ。黒とんこつと普通のとんこつの違いを尋ねると、黒とんこつにはマー油が入っているそうで、そのせいか豚骨系の香りは少し“褐色がかった”印象。トッピングされている焦がしニンニクの香り立ちが先に来ますが、これもいい感じです。ただ、やはりニューエイジ?のラーメン店共通の課題は塩分。塩気が強めで角がある感じです。もう少しまろやかな感じがあってもいいかな?と感じてしまうのは、塩分のせいでしょうか。実際は結構手間をかけているようで、本来ならまろやかさを感じてもいのかもしれませんが。後に残る感じや調味料的な感じがなくスッキリとしているだけに、この塩気の強さは残念です。
トッピングのチャーシューは2枚で、この価格帯としては標準的。太目のメンマ2本に定番のキクラゲ、刻み青ネギ、焦がしニンニクが表面全体を覆うよう、バランスよく配置されています。全体としては、スープにもう少し改善の余地があると感じましたが、新しいお店としては大変いい味を出しているようで、★4つ。
さて、屋号の由来を尋ねました。厨房の若いスタッフは笑いながら、「覚えてもらえるインパクトのある名前にしたいので、漢字の名前はやめ、麺がしっかりしていることを強調するため、あえてこの名前にした」というオーナーの意向であると教えてくれました。スタッフも応対ぶりもなかなかいいお店です。
所在地住所:熊本市中央区上通町7-35 和数奇司館1F
電話 番号:096-356-8169
営業 時間:11:30~22:00
店 休 日:無休
サ イ ト:http://www.facebook.com/pages/ラーメンのび太/391997934206325
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