「天草大王塩ラーメン」 650円
価格の満足度:★★★★☆
麺の満足度
(太麺):★★★★★
(中太麺):★★★★☆
スープ満足度:★★★★☆
具の満足度 :★★★☆☆
総合 :★★★★☆
熊本の中心繁華街で昼間営業しているラーメン店は、チェーン店を除けば食べ尽くしたと思っていたところ、え?こんなところにラーメン屋さんあったっけ??という場所に暖簾がかかっていました。ずいぶん以前に訪問した『にぼらや』から、たった20メートルほど西、同じ酒場通りには天草大王塩ラーメンという、何かこだわりを感じさせるネーミングのラーメンの看板が出ていました。
周囲は夜の歓楽街、しかも平日のお昼少し前ということもあり、店内にまだお客さんの姿はありません。お店自体はこじんまりとしていて、カウンター7席と壁際の2人掛けテーブル2卓のみ。平日だけランチタイム営業をしているのは、歓楽街とはいえ少し歩けば市役所をはじめオフィス街もあるからでしょうか。
カウンター席に座り、さてメニューは・・と探しはじめたところでメニューらしきものはなく、壁にもお品書きは見当たりません。唯一『社長室』と小さな札が掲げられたドアに、割引クーポン券の説明書きが貼り出されているだけ。もう一度カウンター上に目をやると、喫茶店のテーブルに置いてありそうな、透明プラスチック製の逆さT字型でお品書きを挟み込む、小さなメニュースタンドがありました。
ああ、いまちょうどメニューの“そこ”読んでるところだぃ!と思ったのは「ラーメンをご注文の方はご飯サービス!!」という文字をまさに読んでいたから。二重の炭水化物はお断りしつつも、替玉があるなら太麺食後の替玉に中太麺も味わってみようかとモクロんだのでした。
厨房のステンレス製什器に、マグネットで貼り付いている茹で時間タイマーが鳴りましたがオーナー静観。しばらく後にもう一度鳴ったところで、麺は湯から上げられました。なるほど、太麺。待ち時間の間に正午を過ぎて昼休みタイムに入ると、次々にお客さんがやってきて、数分の間にカウンター席は4名に。私もそうでしたが、来たお客さんすべてに「クーポン券お持ちですか?」と尋ねるところをみると、街頭で割引クーポン配っているか、タウン誌などに割引クーポンをつけているようです。
私は持ち合わせていなかったので、尋ねられた際に「残念ながら・・」と切り出すと、店員さんキョトンとした表情。まあ、フツーに「ある」とか「ない」とか答えりゃいいものを・・・(^^;
一番の課題だった香りに鶏臭さはなく、焼き海苔のいい香りが最初に鼻をくすぐります。スッキリとした味わいで、イヤらしさは全くなく、杞憂でした。さすがは天草大王というべきか・・?贅沢いえば、スッキリさに加えてコクや力強さも感じられたらというところで★4つ。完成度からすればスープは★5つでもいいのかも。
そして麺!たまご麺のようで黄色が濃くとても強いコシと粘りに弾力もあって、縮れが入って茹で加減はやや硬め寄りときたら、私の好みとしてはベストコンディション。文句なしの★5つ満点・・じゃ足りないくらい。
この太麺は、最高にいいです。
トッピングはチャーシューの薄さが気になります。麺を持ち上げるだけで形が崩れて断片になるので、せめて厚さ3ミリは欲しいです。トッピング全体では標準的な★3つですが。
さて、それでもどうしようかと迷いつつ、替玉は中太麺で。皿に盛られて手渡されたものをスープに投入し、ほぐしてスープになじませてから味わいました。この中太麺が熊本のラーメンとしては標準的な太さになります。こちらはストレート系なのですが、太麺と同じくコシと弾力が感じられました。ただ、太麺を味わった後だけにどうしても粘り強さを比較してしまい、中太麺は★4つ。
全体には、新ジャンルの熊本ラーメンとしてみれば大健闘。特にこの麺は素晴らしいものです。じゃあこれが豚骨に合うのかといえば、この塩の鶏ダシのスープだからこそ持ち味を発揮できる、といえるかもしれません。でも、食後にまだ豚骨系が食べたいなぁ・・・と思えてしまうので、総合で★4つ。恐るべし熊本豚骨。
所在地住所:熊本市中央区下通1丁目5-21 有楽丁ビル1F
電話 番号:096-355-1109
営業 時間:18:00~翌 3:00、平日のみ 11:30~15:00 もランチタイム営業
店 休 日:不定休
サ イ ト:なし
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