2016年10月11日火曜日

菊池市・幸亭・ラーメン(大盛)

菊池市 幸亭のラーメン大盛り = 幸帝 =

 「ラーメン(大盛)」
  650円+100円

 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★☆☆
 具の満足度 :★★☆☆☆
 総合    :★★★★☆

 比較的近くの熊本ラーメン系らしきお店には大体足を運び、熊本市内に新規開店するお店は、非・熊本ラーメンの店が非常に多くなった昨今、なかなか熊本ラーメンらしいお店を見つけることができないのですが、菊池に出かけることになったので、その周辺をリサーチしてみると、『幸帝』というお店の存在に目が止まりました。元来、熊本ラーメンといってもルーツは久留米ラーメン系統から入ってきていて、県北地域は久留米に近いこともあり、例えば玉名のラーメンは独特の文化圏をもっているらしいです。

菊池市 幸亭の外観 その玉名から菊池川を溯上すると菊池にたどりつくから・・というわけではありませんが、熊本市内の熊本ラーメン店とは違った雰囲気のような印象を受けたので、訪問することにしました。熊本電鉄バスで国道387号線を一路菊池へ向かい、菊池の市街地に入り口あたりになる大琳時バス停に到着したのは、午前11時15分頃。お店までは山鹿方面に続く県道を少し歩くことになります。

 菊池の中心部である隈府周辺とは違い、まだ新しい町並みにはさまざまな業種のロードサイド大型店が軒を並べて、昨今は全国どこにでもある同じような風景は作り出しているのはいささか興醒めですが、10分ほど歩いてお店の前に到着しても、11時半の開店には数分の時間があり、「準備中」の札がかけられていたので、向かいのホームセンターで時間をつぶして11時31分頃に戻ってみると「営業中」になっていました。

菊池市・幸亭・カウンター席の向こうの厨房 二階建ての箱型の店はまだ新しそうで、店舗兼住宅のようですが、ホームセンター側の暖簾がかかっているドアを開くと、すでに先客がカウンターに一人。店内は4人テーブル席が4卓と、厨房に向き合う位置のカウンターに4席。それなりの収容人数はありそうです。一人なのでカウンター席端の先客とは反対の端に陣取り、目の前のメニューを確認します。麺類は普通のラーメンに加えて、「もやしラーメン」と「あまからラーメン」という品がありますが、まずはオーソドックスな「ラーメン」です。メニューには「替玉はございません!!」の注意書きから矢印が引かれ「大盛りは100円プラス」と書かれていたので、大盛りにしました。

菊池市・幸亭・店内のテーブル席 本日二人目の客ということもあり、数分のうちにカウンター上に「ラーメン」が運ばれました。まず目を引いたのは、トッピング。チャーシューというよりはハムのような色合いをした薄切りの肉が4枚載っているのですが、その薄さはある意味“芸術的”。厚さは1ミリほどしかない印象を受けます。麺を邪魔しないように、という主旨かもしれませんが、チャーシューとしては実に物足りない感じです。そこに10枚切りサイズほどの焼海苔1枚と焦がしニンニクに刻み青ネギ。熊本ラーメンというよりも久留米ラーメンに近い外観でした。

菊池市・幸亭・店内の旧店舗看板 麺も熊本のラーメンとしては標準よりも細め寄りですが、硬めの茹で上げを標準にしているのかもしれず、最後までヘタることなく食感も良く、細麺には厳しい傾向がある私でも満足できるもので、敬意を表して麺は満点★5つ。スープは最近主流になりつつあるネトッとコラーゲンたっぷり感を出す方向のタイプで、味はしっかりしていますが、何度も口に運ぶとくどく感じて飽きてしまいそうなので、★3つ。若い人たちにはこれでいいのかもしれませんが、年配客にはあっさり系豚骨スープも選べるとうれしいかも。

 全体として、熊本ラーメンと呼ぶには少し違うタイプなのかなと感じましたが、麺の完成度は高く、お値段も頑張っているようなので、総合では★4つにしました。ちなみに屋号を『幸亭』ではなく『幸帝』としているのは、いつか熊本のラーメン界に君臨したいという願いを込めてなのでしょうか、聞きそびれてしまいましたが、オーナーの意気込みは感じました。

所在地住所:菊池市西寺1751-8
電話 番号:0968-23-6005
営業 時間:11:30~15:00,17:00~20:00
店 休 日:木曜
サ イ ト:なし

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